【完全ガイド!】祝辞と謝辞の違いとは?式辞・告辞・訓辞・送辞・答辞など格式ある式典で使われる用語も解説します
こんにちは、虹耕の
毎年3月4月に必ずやってくる卒業式(卒園式)や入学式(入園式)の季節。
小学校や中学校のPTA会長を引き受けてる親御さまは保護者代表として「祝辞」や「謝辞」を述べなければなりません。
また、保育園や幼稚園でも保護者役員の代表として挨拶する役割があるはずです。
ですが、人によっては「やりたくない」と思ってらっしゃる方もおられるかと思います。
この記事では祝辞や謝辞の例文ではなく、卒業式や入学式で依頼される「祝辞」や「謝辞」って、そもそもどんな違いがあるのかを紹介していきます。
どんな経緯であれ、祝辞や謝辞の依頼をされる方は、周りからの評価が高い方ばかりです。
そんなあなたの晴れ舞台を、私たち書道師範による筆耕サービスを行う虹耕が「カッコ良く」お手伝いできれば幸いです。
目次になります
祝辞とは
祝辞とは、特定の式典やお祝いの席で行われる、お祝いの言葉やスピーチのことを指します。
結婚式、卒業式、入学式、就任式、開店式、記念式典など、さまざまな公式の場や私的なお祝いの場において、その場の雰囲気に合った形で人々が幸せや成功を願い、敬意や感謝の気持ちを表現するために述べられます。
祝辞は、その場に集まった人々への感謝の意を示したり、これからの未来に対する期待や願いを語ったりする内容になっています。
また、祝辞はその場の重要性を強調し、参加者にとって記憶に残る瞬間を作る役割も持っています。
結婚式での祝辞
結婚式での祝辞は、新郎新婦の結婚を祝い、二人の新たな人生の旅立ちを讃えるためのスピーチやメッセージです。
この祝辞は、愛と絆、幸福への願い、そして時にはユーモアを交えた励ましの言葉を含むことが一般的です。
結婚式の祝辞は、通常、親族、友人、または新郎新婦の特別な人物(例えば、親、兄弟姉妹、親友など)によって行われます。
内容は、新郎新婦のこれまでの関係、二人がどのように出会い成長してきたか、そしてこれからの共通の人生に対する期待や願いに焦点を当てたものです。
祝辞は、新郎新婦に対する愛情やサポートを表明し、彼らの結婚生活が幸せで充実したものになるよう願いを込める重要な機会です。
また、結婚式のゲストにとっても、新郎新婦の人となりや、二人の関係の特別な瞬間を共有する貴重な時間となります。
このスピーチは、感動的で心温まるものであることが期待され、しばしば結婚式のハイライトの一つとなります。
それは、新郎新婦、その家族、そして友人たちにとって記憶に残る瞬間を作り出すためのものです。
卒業式での祝辞
卒業式での祝辞は、学生たちの学びの成果を讃え、彼らの新たな門出を祝うための正式なスピーチやメッセージです。
この祝辞は、学生たちがこれまでの学校生活で達成したことを称賛し、将来への期待や励ましの言葉を伝える重要な役割を果たします。
卒業式の祝辞は、通常、校長、学部長、教授、特別なゲストスピーカー(時には著名な卒業生や公的人物)、または学生代表によって行われます。
内容は、学生たちの努力と成果、学校や教育者との関係、そしてこれからの人生の旅における希望と野望に焦点を当てたものです。
祝辞は、学生たちにとってのこの重要な節目を祝い、彼らが直面する新しい挑戦や機会に対する準備を促すための励ましの言葉を提供する機会でもあります。
また、学生自身、教育者、家族、そしてコミュニティ全体の達成を祝う、感動的で記憶に残る瞬間を提供することも目的の一つです。
入学式での祝辞
入学式での祝辞とは、新たな学校生活の門出を祝い、新入生やその保護者、学校コミュニティに対して行われる式辞です。
この祝辞は、新しい学びのスタートを迎える生徒たちを励ますとともに、学校としてのビジョンや期待を伝える重要な役割を果たします。
通常、校長先生や学校の指導者が行い、以下のような内容を含むことが一般的です。
歓迎の言葉: 新入生とその家族への暖かい歓迎の言葉で始まります。新しい環境への期待や興奮を共有し、学校コミュニティの一員として迎え入れるメッセージが含まれます。
学校の理念: 学校の教育理念、目標、そして新学期における期待や目指すべき方向性について説明します。
励ましの言葉: 新しい挑戦と機会に直面する生徒たちに対する励ましの言葉。失敗を恐れずに挑戦する勇気、困難を乗り越えるための持続力、そして学びの旅での友情や協力の大切さを強調します。
教育の重要性: 学びと成長のプロセスを通じて得られる知識や経験の価値、そして教育が将来の成功にどのように貢献するかを強調します。
保護者へのメッセージ: 保護者と学校との協力の重要性を認識し、子どもたちの教育旅行をサポートするための連携とコミュニケーションの重要性を伝えます。
入学式の祝辞は、希望に満ちた新しい始まりを祝うものであり、生徒、保護者、教職員が一丸となって新学年を迎えるための基盤を築く重要な役割を果たします。
祝辞と謝辞の違いは?
ひとことでいうと「祝辞はおめでとう」「謝辞はありがとう」です。
祝辞は「お祝いのことば」として、謝辞は「お礼のことば」として使われます。
卒業式を例に祝辞と謝辞を見てみましょう
● 祝辞(しゅくじ)
卒業生や保護者に対しお祝いの意を込めて贈る言葉。
誰が話す?(教育委員長・PTA会長・議員さん)
● 謝辞(しゃじ)
卒業生や保護者が先生に感謝の意を込めて贈る言葉。
誰が話す?(保護者代表)※PTA会長の場合が多いのでややこしい
と、されています。
「どの立場で誰に向けて」により「祝辞・謝辞」は意味合いが変わります。
良く理解してないと混同してしまう場合があるのでしっかりと使い分けましょう。
とくにPTA会長は保護者の立場でもあるので祝辞と謝辞を混同した内容になる場合があります。
そこは割り切って文章を構成するしかありません。
ポイントはPTA会長として「生徒へのお祝い」と、同時に同じ立場の「保護者へのお祝い」を述べて、かつ「先生方への感謝」を保護者の立場から述べる。
といった整理をすれば何となくイケる気がしますよね。全力で応援します。笑
さらに実際の卒業式の流れでは「謝辞」という言葉自体がでてきません。
なおさら混同してしまうケースが多い理由だと私は考えます。
ここからは私の私見ですが、一般的に「祝辞・謝辞」は漢字の見た目からか、どちらも「祝辞」としての扱いをされていることが多いと感じています。
それもそのはず「祝」と「謝」では、文字の見た目で随分と違いがありますよね。
「祝」は、お祝いという意味なので、スパッとお祝い確定。
「謝」は、ここでは「感謝」という意味なのですが「謝る」という風にも捉えられてしまいます。
だから卒業式では「謝辞」という言葉が出てこない理由だと勝手に推測しています。
日本語って音読み訓読みがあり、奥深くて面白いですよね。
ちなみに「辞」とは「言葉」という意味です。
結婚式の披露宴を例に祝辞と謝辞を見てみましょう
● 祝辞(しゅくじ)
新郎新婦やご両家に向けてのお祝いの言葉。主賓の挨拶・友人代表の挨拶
誰が話す?(上司・友人)
● 謝辞(しゃじ)
参列くださった方々に向けての感謝の言葉。新郎の挨拶・両家代表の挨拶
誰が話す?(新郎・両親)
です。卒業式と違い混同することはありません。
しかし、いずれも司会者からは「ご挨拶」と紹介されるので「祝辞や謝辞」と思ってるひとは少ないようです。
もっというと披露宴においても「謝辞」という言葉が出てこないケースが多いです。
挨拶の内容は謝辞なのにねー。
プログラム構成としては非常に人気のない「謝辞さん」でした…
祝辞や謝辞って学校に保存されるってホント?
卒業式や入学式は格式ある式典になります。
ここで述べられるお祝いの言葉やお礼の言葉のすべては公文書に準ずる「儀式文」として保存義務が生じます。
登壇し、壇上に上がりお祝いや感謝の言葉を述べたあとは「蛇腹便箋」を演台に置いて退場する必要があるのです。
代々学校の歴史として語り継がれる運命にあるのが祝辞や謝辞なのです。
すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが祝辞や謝辞が「印刷物」だと「格好がつかない」可能性がでてきます。
祝辞や謝辞の蛇腹便箋は筆文字で手書きされたものが圧倒的に望まれていますし、何より筆文字で手書きされた文章は理屈抜きでカッコイイです。
筆文字で綺麗に手書きされた文章は「品格がある」といっても過言ではありません。
あまり知られてませんが、平成から令和へ行われた「式典や儀式」に用いられた文章はすべて筆文字です。
筆文字で綺麗に手書きされた文章は「日本人の心」といえるでしょう。
なんだか面倒だなぁ、と感じるひともいらっしゃるでしょうが、これが「格式ある式典のマナー」なのです。
式辞・告辞・訓辞・送辞・答辞って?
格式ある式典で出てくる言葉(用語)の数々…
いったいチミタチは何なのさ…(笑)
整理してみると簡単なので紹介しておきますね。
ここでも卒業式を例にして見てみましょう。
とある卒業式の式次第(参考例)
・開式のことば
・国歌斉唱
・卒業証書授与
・卒業記念品授与
・学校長式辞
・来賓のご挨拶
・来賓祝辞
・来賓紹介
・祝電披露
・在校生送辞
・卒業生答辞
・保護者代表挨拶(謝辞)
・校歌斉唱
・閉式のことば
※もちろんすべての卒業式がこの流れではありません
この学校の卒業式では、以下の「○辞」が出てきます。
一、式辞
一、告辞
一、祝辞
一、送辞
一、答辞
番外編、訓辞
※保護者代表挨拶に(謝辞)と付け加えてますが、式次第には記載しておりません。保護者代表挨拶は「謝辞」を述べるという理解で間違いないです。
それではひとつずつ説明していきます。
式辞(しきじ)
–校長や教頭など、学校を代表する者からのお祝いの言葉
告辞(こくじ)
–教育委員会(委員長)からのお祝いの言葉
一般的に「告辞」は「お別れの際のスピーチ」ですが、卒業生と学校との間の公式な「別れ」を象徴し、卒業生への感謝の表現、達成の称賛、将来への良い願いなどを含む内容となることが多いです。
祝辞(しゅくじ)
–PTA会長などの来賓のお祝いの言葉
卒業式や入学式の式次第では「謝辞」という表記をしないことが多いです。
式次第の流れで「保護者代表挨拶」とある場合は「謝辞」の文章が適切です。
送辞(そうじ)
–在校生からのはなむけの言葉
答辞(とうじ)
–卒業生からのお礼の言葉
番外編、訓辞(くんじ)
主に会社などの組織の長が、部下に向けて自覚を促す目的で演説する言葉。入社式などで使われます。
謝辞(しゃじ)
感謝と誇りを込め、共に過ごした時間を振り返り、子供たちの未来に期待を寄せる「ありがとう」というメッセージ。
まとめ
祝辞や謝辞の違いがお分かりいただけたでしょうか
「どの立場で誰に向けて」により「祝辞・謝辞」は意味合いは変わります。
卒業生の保護者であることが多い「PTA会長」はどちらも兼任するややこしさもお伝えしました。
卒業式や入学式が「格式ある式典」であること。
そして「祝辞・謝辞」は保存義務が生じ「学校に保存される」という現実も…
私たち虹耕では創業以来18年に渡り「祝辞・謝辞」をお書きしてきた実績も御座います。
あなたご自身で書くのが苦手だ…
周りにお願いできる人がいない…
そんな、あなたのお悩みを虹耕で解決することができます。
誰もが望む、文字における「カッコいい」のお手伝いをさせていただければ幸いです。
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よくある質問
来賓告辞というはおかしいですね。告辞は呼ぶ側(ホスト側)が行うものですので、違和感があります。
三田さま
コメントをいただいてから随分と時が過ぎており、大変失礼いたしました。。汗
※PC操作にもなれておらず、HP更新も怠っておりました…
この度は、ご指摘ありがとうございます^^
来賓告辞
↓
来賓のご挨拶
へ、変更させていただきました。
また、何かお気づきの点がございましたら申し付けくださいませ。
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